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THE MODS

★NEW RELEASE
『FIGHT OR FLIGHT-WASING』
ROCKAHOLIC
RHCA-5
¥3,500
6月21日発売
★LIVE
COMPLETE LIVE TOUR 05-06 FINAL
25th ANNIVERSARY SPECIAL GIGS
"NOW HOWL NOW"

6月16日 福岡市民会館
6月24日 日比谷野外音楽堂



THE MODSオフィシャルサイト
http://www.themods.jp/

一秒でも長くファンと感じ合いたい

 80年代前半の音楽シーンは歌謡曲全盛の時代で、ロックはアンダーグラウンドだった。しかし、1981年6月、そんなシーンにTHE MODSはアルバム『FIGHT OR FLIGHT』という強力な武器を手に、“アイドル・シーンに嫌気がさしている連中がどこかにいるはずだ”という信念を胸にデビューを果たしたのである。それから25年が経った2006年6月、THE MODSが“25th ANNIVERSARY SPECIAL EDITION”と題してリリースしたのは、なんと1stアルバム『FIGHT OR FLIGHT』をリレコーディングした『FIGHT OR FLIGHT -WASING』。なぜ、今、『FIGHT OR FLIGHT』なのだろうか? リーダーの森山達也に語ってもらった。

 「新作はツアーを続けていたので時間的にムリだったし、ベストアルバムというのも何か違う気がしたんですよ。25周年といっても『FIGHT OR FLIGHT』というアルバムが25年経ったということだから、今日現在の『FIGHT OR FLIGHT』をプレイするのが一番リアルだと思ったわけ。デビューアルバムのあの雰囲気はいろんな意味で絶対出せないし、今回のものは25年間のライブの中で変化してきたアレンジだから、これが今の俺たちの等身大の『FIGHT OR FLIGHT』だと思ってます」。

 さらに、THE MODSの25年のヒストリーの中で“雨の野音”として伝説となっている、82年6月の日比谷野外音楽堂のライブDVDがパッケージされている。

 「当時、ライブビデオを出す予定で、ちゃんとした収録クルーが入っていたのね。でも、あの雨で会場のマイクが全てダメになって、お蔵入りになってしまったんです。で、いつの間にかマスターも紛失してしまったんだけど、レコード店頭でのビデオコンサート用に編集されたものが、去年倉庫から見つかったんですよ。俺たちが最初に意図した作品のクオリティーではないんだけど、今回は25周年ということもあるから、ドキュメントとしてはアリかと思ったわけ。あの日を境に俺たちとファンの関係が変わったと思うしね。THE MODSのライブは、ステージと客席の両方が作り上げるものだと。雨に濡れても前のめりで湯気を立てているファンのエネルギーを改めて美しいと思いましたよ」。

 THE MODSにとっての25周年。それは常に“現在”を全力でR&Rしてきたことの積み重ねであり、やはり彼らにとってはただの通過点にしかすぎないようだ。25周年について森山が残した言葉が、それを物語っている。

 「まだ途中かなって感じ。これからもワン・アルバム、ワン・ツアーを楽しみ、感じていきたいですね。一秒でも長くファンと感じ合いたい」。

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