今ここに結成20年を迎えた2つのバンドがいる。84年4月に結成された横道坊主(以下、横道)と同年5月に結成されたTHE
STREET BEATS(以下、ビーツ)だ。3年という時間ですら、人生に於いてドラマチックな期間だというのに、彼らが刻んできた歴史は20年である。単純に考えても、その年に生まれた赤ちゃんが、今年成人式を迎えているわけだ。そんな時間を彼らはバンド活動に費やした。もちろん20年という年月は物事を順風満帆に運んだりはしない。
たかがロック、されどロック。ロックとは生き様であり、メッセージであり、人生そのものである。毎度のことながらモッズのライブでは、それを痛感させられる。特に今回のツアー『FIGHT
OR FLIGHT』は、20年前のデビューアルバムのタイトルを掲げているということもあって、彼らの意思表明とも言えるメッセージがストレートに感じられた。